
―施工管理者になるキッカケは
きっかけはJAICという人材派遣の会社経由でこの会社には入りました。元々祖父が工務店をやってたので建築にはちょっと興味がありました。色々な候補がありながらテシオに就職した決め手は職場が家から一番近かったからですね(笑)
僕の場合すぐ、1カ月後ぐらいには現場をまかされて、何も知らない状態で。ただすごい職人さんには恵まれたので、手取り足取り教えてもらいながら仕事を覚えられました。ただあの頃は人手不足ですぐに現場を持つことになったので正直大変でしたがすぐに責任感を持つことが出来ました。
―クロス職人経験なしに施工管理へ
僕はもう完全にそういうのなしでいきなり管理する側になったっていうところで、多分基本的には元々職人さんでそこからなるパターンの方が多いと思います。代表はじめほとんど元々はみんなクロス貼ってた側なんです。
最初一番苦労したのは、やっぱり職人ではなかったので現場のことって分からない中で、自分よりも目上の人に指示していかないといけないので「現場のこと何もわかってないくせに」みたいな、そういうのは大変でしたね。ただちゃんと仕事を真面目にこなしていけばだんだんと認めてもらえて、上手くいくようにはなりましたね。あとはこの仕事やってて、自分はあんまり器用だったりするわけではないので作業というのは苦手なんですけれども、こういうものづくりに携えるというのはすごいやりがいがあるなと思っています。


―クロス屋道場(テシオ)の良い点
やっぱり第一に仕事量というのはかなり豊富な会社なので、そこが一番魅力になります。この先建築だけじゃないんですけど建築業界だけに絞ってもおそらく現場の数というのは減少していきます。そうなった時にある程度力のある会社が僕は残っていくと思ってるので、これからもこういう仕事量を維持していけると思いますし、維持するためにはそのために職人さんが必要なのかなって思ってます。そこが一番ですかね。
―クロス職人さんに『動いてもらって成り立つ仕事』
やっぱり基本は職人さんありきです。変な話、僕なんかはクロスを貼ってるわけではないので、職人さんに動いてもらってご飯が食べられてるようなものなので、一番大事になるのは職人さんですね。テシオはしっかりした会社だと僕は思ってるので、潰れる心配がないというのは、職人さんにとって例えば仕事をして、もしかしたら取引してた相手が潰れてしまって、みたいなのでお金がもらえないなんていうことが、うちに限ってはやっぱりないのかなとは思うので、その辺安心して仕事を受けることができるんじゃないかなと思ってます。逆にうちも取引先というのはすごい慎重に、これから多分いろいろバタバタッと潰れてくる会社も出てくるとは思うんですけど、巻き込まれないようにその辺はしっかり見極めながらやってます。


―クロス職人さんの『働きやすい環境を整える』
基本的に職人さんが現場だけに集中できるように僕らが全面的にバックアップして、煩わしいことがないように段取りであったり、いろいろ打ち合わせだったりするのが僕の仕事なので、それをやるので職人さんはとにかく現場に、クロスを貼ることにだけ集中できるというのが職人さんにとっては良いのかなと思っています。あとは多数職人さんがいるので現場同士で助け合ったりできるのが非常に魅力なんじゃないかなと思いますね。やっぱり人間ロボットじゃないので体調を崩したり、身内に不幸があったり、いろいろな事情があって現場を休まざるを得ない時とかあると思うので、そういう時に休んだ場合は「じゃあ代わりにこの職人さんを」というのがスムーズに対応できるので、その辺は職人さんが安心して仕事を受けられる一つの要因だと思います。
―現場手配が『難しくなってきた点』
やっぱりその辺は主にやっていることではあるんですけれども、職人さんのニーズに合わせた、ほんとにパズルのごとく当てはめています。僕はまだ7年しか経ってないのでそんな昔のことなんて偉そうに言えないですけど、やっぱり20年30年前の建築の現場って今ほど通信機器が発達してなかったので、現場の工期というのはもっと長かったんです。
今その辺がどんどん短くなっています。本当にぴったりぐらいの日にちしかなくなってるので、やっぱりその中でほんとにパズルみたいな感じで組み合わせていくのは非常に難しい作業ではあるんですけど、なんとかそこは僕らが監督さんに交渉したりしてなんとか日にちをもらったり、逆に早く入れるような交渉をしたりっていうので何度かやってます。


―『クロス職人さん同士の相性』など配慮
よくエリア的にお住まいが同じ方とかだとやっぱり現場で会う機会が増えてくるとつながりができたりはします。やっぱりどうしても埼玉に住んでる人と神奈川の人が交流とかはあんまりないです。ただうち年2回はそういう研修会みたいなので会場を借りてやったりはしてるので、職人さん同士でその時に顔合わせたりすることはあります。
仲が悪いって言ったらあれなんですけど、ちょっと合わないタイプとかっていうのもあったりします。だから一緒にどうしても現場によっては日にちがなくて1階と2階分かれて別々の職人さんを入れてって、例えばその現場を一現場だったら良いんですけどそれが連続して同じような状況が続いちゃうと職人さんによってはストレスが溜まってきちゃいますよね。
―職人さんとの『信頼関係が大事』
職人さんってなんで職人やってるかというと「自分のペースで仕事ができる」というのがまず第一優先なので、やっぱり人と一緒に入るとそそっと、大体10時ぐらいになったら「一緒にお茶しませんか」とか気を遣い合うので、そこがあんまりにも連続すると「そろそろ一人でやりたいな」と言われることがあったりする。その辺は僕らも気を遣いながら。ただどうしても協力してもらわないと収まらなかったりする時は申し訳ないけど一緒に行動でお願いしますっていうことはあります。


―『クロス貼り以外全てやる』のが施工管理
そこが僕らの仕事ですね。いかに職人さんにストレスをかけないように。僕の存在意義がなくなってしまいますので。
僕はこの仕事は、もちろん職人なので最終的には技術を求められるんですけども、まずはやる気というのが一番大事だと思うので、少しでも興味があってやる気が湧いた方はぜひ来てください。